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4月11日(ブルームバーグ):ゲーム雑誌「ファミ通」の発行元企業エンターブレインの浜村弘一社長は11日開いた記者説明会で、任天堂の携帯ゲーム機「DS」について、販売好調に伴う現行機種の品不足などから後継機は当面出せないと指摘したうえで、過去の経緯から機能を強化した新バージョンなら投入できる可能性もあるとの見方を示した。

  浜村氏は、DS発売から1年余り経った06年3月に「DS Lite」が出たことを踏まえ、「バージョン違い」なら「可能性はあると思う」と語り、各社の新製品が出そろう恒例の米ゲーム見本市「E3」が「楽しみだ」と述べた。今年のE3は7月15-17日の予定。DSの前機種であるゲームボーイアドバンスでは2001年の発売以降計3つのバージョンが出た。

  エンターブレインが配布した資料によると、DSの国内販売の累計台数は年末に約2700万台に達する見込み。DSと同時期にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が発売した携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」は年末に1000万台に届くと予測。両者の差は07年の2.8倍から2.7倍にわずかながら縮まる見通しになっている。

  任天堂の広報担当者、皆川恭広氏は新型DSについて「現時点で何も話せない」としている。

  エンターブレインの統計では、3月30日時点でのDS累計販売は2217万台。浜村氏によると欧米では販売が好調で「深刻な品不足が続いている」という。DSに続く後継機の発売の可能性については「品不足を解消するまでは、後継機は出せないのでは」と述べた。PSPの3月末の累計販売は857万台だった。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 駅 義則 Yoshinori Eki yeki@bloomberg.net

更新日時 : 2008/04/11 22:41 JST
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